発達障害とは(特徴や支援など)
発達障害には、いくつかの特徴があります。
どんな特徴があるのか知ることで、理解が深まり、関わり方、支援の仕方のヒントを見つけることができます。
行動の特性を知る
言葉で指示したり言ったりするだけでは、なかなか伝わらないことがあるかもしれません。その方の特徴を知り、特徴に合わせた支援をすることで、ご本人にとって分かりやすくなり、安心につながります。例えば、その図や絵で示すなど、目で見て分かるように伝えると、理解しやすくなります。
発達障害のある方をイメージし、以下のチェックシートをやってみましょう!
変化への適応や見通しについて
□変更に応じることができ初めての場所でも混乱しない
□いつもと違うことを嫌がる
□変更を受け入れることがむずかしいことがある
□好きなことをしているときに中断することがむずかしい
□予定を確認しないと落ち着かないことがある
□その他( )
感情について
□ささいなことで落ち込みやすい
□すぐにイライラしてしまう
□暴言をはくことがある
□待つことが苦手
□勝ち負けにこだわる
□その他( )
集中力・注意力について
□気が散りやすい
□人の話を最後まで聞くことが苦手
□忘れ物が多い
□片づけるのが苦手
□その他( )
多動性・衝動性について
□じっとしていることが苦手
□思いついたことを突発的に行動してしまうことがある
□順番を待つことが苦手
□遊んでいるときにケガをすることが多い
□友達にちょっかいを出したり邪魔をしたりすることがある
□その他( )
感覚特性について
□大きな音や特定の音を極端にいやがる
□人から触られることを極端にいやがる
□スーパーなどの人混みが苦手
□臭いが気になって他のことに集中できないことがある
□クルクル回ったり、揺れたりする遊びが好き
□その他( )
パニックへの対応
…どのようなときに起こりますか?
…どのような対応で落ち着きますか?
対人関係の力を知る
集団での活動や行動が苦手な方が多いのですが、なぜそれが必要か、どのようにすればよいかなど、理由や適切な方法を視覚的且つ具体的に伝えていくことで理解しやすくなります。
発達障害のある方をイメージし、以下のチェックシートをやってみましょう!
人との関わり方について
□一人遊びが好き
□集団活動が苦手
□相手の気持ちを想像することが苦手
□自分の言いたいことを一方的にしゃべってしまう
□その他( )
ルールの理解について
□友だちとごっこ遊びができる
□ゲームなどの遊びで順番や交代することがむずかしい
□外出時にマナーやルールを理解してふるまうことがむずかしい
□その他( )
コミュニケーションの傾向を知る
自分の思いを言葉だけでは上手に表現できない方や理解の仕方にズレがある方もいます。絵カードや言葉のヒント集、手順書、ICT機器など、視覚的にわかりやすいものがあると、コミュニケーションがスムーズになります。
発達障害のある方をイメージし、以下のチェックシートをやってみましょう!
表現の仕方について
単語や二語文程度で話すことができる
欲しいものを言葉で要求することができたり、できないこともある
「やめて」や「いらない」など、拒否を伝えることがむずかしい
わからない時、困った時に、援助を求めることがむずかしい
自分の体調や感情の表現が苦手
絵や写真のカードを使ったら伝えることができる
□その他( )
理解の仕方について
絵や写真を見せると理解ができる
ちょうだいの身振りや、指さしなどの理解がむずかしい
具体物を見せると理解できるときもある
□その他( )
支援の仕方で、ぐっと良くなります
発達障害を理解し、特徴に応じた支援をすることで、見違えるように落ち着き、さまざまなことに前向きに取り組めるようになります。また、興味・関心に沿うことで、力を発揮しやすくなります。
興味・関心のあることを見つける
好きなキャラクターやグッズ、落ち着ける場所はありますか?好きなものや好きなことがそばにあると、穏やかになります。
好きなこと 得意なこと 苦手なこと
□好きなグッズはありますか?
□落ち着ける場所はありますか?
□好きなことや得意なことはありますか?
□苦手なことや嫌いなことはありますか?
見てわかる工夫の一例
PECS(絵カード交換式コミュニケーションシステム)
表現をサポートするコミュニケーション方法
リマインダ
表現をサポートするコミュニケーション方法
スケジュール
一日の見通しを立て安心して行動できるようにする方法
手順書
活動の流れを見える化する方法
ルール表(○×)
社会のルールや適切なやり方を見える化する方法
強みに目を向けてみませんか?
発達障害は「弱み、欠点」と思われがちですが、ご本人特有の「強み・長所」もちゃんとあります。「ダメなところ」ではなく、まずは「いいところ」に目を向けてみませんか?
発達障害の定義って?
少し難しい表現ですが、厚生労働省では「発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他、これに類する脳機能障害であって、その症状が通常低年齢において発現するもの」と定義しています。
「障害があるから、何もできない」ということではありません。発達障害には、タイプごとにさまざまな特徴がありますが、その人に応じた支援をすることで、生活がしやすくなり、その人のもつ能力を十分に発揮することができます。
個性が人によってさまざまであるように、発達障害の方々がもつ特徴も能力もさまざま。だから、一人ひとりに応じた支援が必要だと、ピュアは考えています。まずはご本人の特徴を知りましょう。
発達障害について詳しく知りたい場合は、厚生労働省の「発達障害」ページへ
知っていると、いいことが起こります
ご本人の特徴が分かると、相手のことを理解でき、どうすれば仲良くできるか考えられるようになります。以下の動画を見てみませんか?